事例紹介

個人事業主である母から息子が設立した新会社への事業引継ぎ

  • 親族内承継

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  • 北海道登別市にあるスーパーラッキーは、JR鷲別駅から徒歩15分程度の住宅街にある地域密着型のスーパーで、全日食チェーン加盟店。店舗内一画に地場の精肉店が入っているなど他店と差別化を図り、その品揃えの豊富さから地元住民から愛される存在となっている。

    これまで広瀬法子氏が個人事業主として経営してきたが77歳と高齢となったため、最近は店主である息子の広瀬章宏氏が経営を実質上取り仕切っていた。章宏氏は新たに訪問販売にも積極的に取り組むなどさらなる成長を実現。こうした中、章宏氏から事業承継について相談を受けていたメインバンクの室蘭信用金庫若草支店の担当者を通じて、当センターに支援依頼があり、事業引継ぎの具体的な方策を検討することとなった。

    スーパーラッキーでは年間売上高が1億円程に達しており既に法人化していてもおかしくない事業規模のところ、法人化による税務上のメリットやさらに将来の次の世代への事業引継ぎのことも考えると、章宏氏が新会社を設立し、個人事業主である法子氏から新会社への事業譲渡により引継ぎを実現することが望ましいと判断。税務面及び法務面の検討に当たっては、当センター登録専門家である税理士法人及び司法書士事務所を活用した。

    令和210月に「株式会社広瀬商店」を章宏氏が設立し、同年11月に事業譲渡契約を締結、事業承継を完了した。