事例紹介
歴史のある印刷業同士のシナジー効果高いM&A
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M&A
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清文堂印刷㈱はむかわ町にある昭和40年創業の歴史のある印刷会社であった。
H29年春、三宅社長は高齢となり、事業承継を検討していたが、社員に承継意思があるものがおらず、第三者への承継を考え、苫小牧商工会議所へ相談された。
そこで北海道事業引継ぎ支援センターを紹介され、譲渡先企業を探すこととなる。
しかし、経営状況は良いもののむかわ町という立地などがネックとなり、なかなか相手先が見つからなかった。
そんな中、R元年6月、事態は動くこととなる。三宅社長から室蘭市にある北海印刷㈱にお声がけしてほしいとの依頼から、室蘭信用金庫中田支店長に確認すると徳永社長が前向きに検討したいとの返答があった。
M&Aのディールを進めるうちにお互いの企業にとってシナジー効果が多くあることがわかりはじめた。清文堂印刷が公共事業の受注が多いが、北海印刷は民間事業が多いため、経営のリスク分散に繋がる。北海印刷は苫小牧方面に拠点が欲しかったため、願いが叶うこととなる。更には清文堂印刷はデジタル事業を札幌の同業者に外注していたため、北海印刷が内製化できることとなるなど・・・。
R2年5月コロナ禍ではあったが、お互いのメリットが勝ることとなり、株式譲渡契約を結び、M&A成約に至った。