事例紹介

コロナ禍での旅館承継と新規事業への挑戦

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  • 【譲渡側】株式会社はなえみ 代表取締役 眞田 百合子 様

    【譲受側】中山 仁史 様(株式会社K2 代表取締役)


     当センターが支援に関わるきっかけとなったのは、小樽サテライト(小樽商工会議所)で毎月開催している個別相談会に、株式会社K2の代表取締役である中山氏が譲受側のご相談者として参加されたことがきっかけでした。相談内容は、小樽市朝里川温泉内に立地する「旅房はなえみ(㈱はなえみが運営)」について、㈱はなえみの眞田社長から中山氏へ会社を引継いでほしいとの話がありその引継ぎの進め方についてのご相談でした。

     「旅房はなえみ」は、部屋数は20数室。温泉旅館ではありませんが、冬が降る季節は朝里川温泉スキー場のスキー客やスキー合宿等での利用、雪が降らない季節は工事関係者等に利用されるなどしていました。そうした中、眞田社長は他のホテルも経営しているところご高齢になったこともあり、㈱はなえみについては他への譲渡を検討するに至り、昔からの知り合いでもある中山氏が㈱はなえみを引き受けることになりました。

     中山氏は、新たに㈱はなえみの事業として、東京都内の不動産会社と連携して隣地にグランピング施設の開設に取り組み、株式譲渡に先立つ2022年7月に「glampark小樽はなえみ」のオープンを実現させました。さらに、グランピング施設の隣にサウナ設備も設置し、今後は、旅房はなえみに源泉を引いて温泉旅館として展開することも検討されています。

     当センターでは、引継ぎにあたっての具体的な手続きや注意点、引継ぎのポイント等についてアドバイスを行い、2022年12月に譲受譲渡双方による株式譲渡手続き等の一連の手続をすべて完了。今後は、中山氏が㈱はなえみの経営者としてさらなる成長・発展を目指していきます。