事例紹介

高品質商品を親子で開発・製造してきたチーズ工房の承継

  • 親族内承継

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  • 【ニセコチーズ工房有限会社】~ニセコ町商工会連携案件~

      ニセコチーズ工房有限会社は、現在の社長・近藤孝志氏(70歳)が大手流通企業を退社後、フランスや国内でチーズづくりを学び2003(平成15)年にニセコ町にチーズ製造工房を設立した。以来、高品質のチーズの製造・販売で事業を拡大、2020年にはカフェを開業し当社のファン層の拡大を展開している。

     近藤社長は高齢になったことから、ともにチーズ製造を行ってきた長男の裕志氏(42歳)への承継について意思を固めた。株式・資産の移転方法などの問題意識をもっていたことからニセコ町商工会の市橋経営指導員にサポートを依頼、さらに当センターに相談があり、承継に向けた支援を展開した。親族内承継として代表交代のみならず株式や資産の移転方法について、税理士の専門家派遣による助言を基に親子で課題解決の方向性を見出し、裕志氏が承継に向けたロードマップを描くことで「事業承継計画」にまとめあげた。

     後継者の裕志氏は、自ら開発したチーズがコンテストで優秀賞を受賞するなど、新商品開発・製造についても技術を磨いてきており、承継後もさらなる高付加価値商品の開発と販路拡大に意欲を燃やしている。

     2023(令和5)年夏に代表交代、株式移転等を行い、裕志氏が新社長として新たな展開を進めていくこととしている。