事例紹介

経営者保証制度を上手く活用し顧客の信頼の厚い従業員に承継

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• 【有限会社オートショップ・トシ】～北洋銀行・北海道信用保証協会連携案件～

  　有限会社オートショップ・トシは、北海道稚内市で中古自動車買取・輸出、自動車部品販売等を展開しており、道北一帯の顧客から信頼を得ている。もともとは、前社長の伊原鐘一氏（67歳）が1998年に自動車販売会社を買い取り、会社設立した。

  　伊原前社長は高齢となったことから、承継について２～３年前からメインバンクの北洋銀行に相談していた。M&Aも検討してみたが、従業員の経営体制が変わることへの不安も懸念された。そのため、会社設立時から伊原氏とともに歩んできて、顧客から信頼が厚い五十嵐智紀氏（42歳）に打診したところ、承継の合意に至った。ただ、承継に必要な資金に不安があった。

  　そこで、北洋銀行稚内支店とソリューション部ウエルスマネジメントグループが事業承継に関する株式・事業資産の移転やその資金確保などの課題の解決に奔走した。承継について当センターに相談があり、経営者保証コーディネーターが保証制度活用や法認定申請など支援を展開。事業承継特別保証制度（経営者保証ガイドラインの要件充足により無保証人）を活用して前社長の退職金支払い資金を確保、さらに特定経営承継関連保証（経営承継円滑化法の認定が必要）による融資を受けて、五十嵐氏が会社の株式を買い取る資金を確保した。サブマネージャーが承継後の事業展開などを助言。その結果、金融機関・保証協会・センターの三位一体となった支援により、代表者交代・株式全額の移転を円滑に行うことができた。

  　2022年から、五十嵐社長による新体制で経営を展開している。

   

  　五十嵐社長談

  「資金的な不安は大きかったのですが、北洋銀行やセンターが適切な方法を導いてくれたことに感謝です。社内で悩まずに専門機関に相談することで円滑に承継が進みました。」