事例紹介
特産品である昆布の加工販売事業を引継いだM&A事例
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M&A
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小松海藻は、小松義春氏が個人事業主(屋号:小松海藻)として平成9年に創業した日高地域の特産品である昆布の加工・販売を行う事業者で、豊洲市場内の業者へも卸している地元では有名な事業者であった。
親族内に後継者がいなかった小松氏は、浦河商工会議所に相談する中で、事業の存続を目指すために第三者承継を検討することとなり、浦河商工会議所から紹介された日本政策金融公庫が提供する事業承継マッチングサービス、及び、北海道事業承継・引継ぎ支援センターによる第三者承継支援を活用して相手先探しを開始。こうした中、小松氏と面識のあった地元漁協勤務の石見元気氏から後継者として手が挙がった。
石見氏はもともと経営に関心を持っており、また地元事業者を絶やしてはいけないという思いから、漁協を退職し事業を引き継ぐことを決意。浦河商工会議所及び北海道事業承継・引継ぎ支援センターから事業承継方法や譲渡契約書作成についての助言を受けつつ引継ぎの準備を進め、令和5年1月に株式会社小松海藻を設立。引継ぎ期間として約1年間は小松氏が代表取締役となり、石見氏は取締役に就任し、新体制による運営を開始。日本政策金融公庫は、事業承継に向けて必要な資金について「事業 承継・集約・活性化支援資金」よる融資を実行。令和6年1月をもって小松氏から石見氏に代表取締役を交代し引継ぎを完了した。
地域内の事業者が一つでも消失してしまうことは、地域経済にとって大きなマイナスの影響があるところ、地元の若手人材から引継ぎの手が挙がり、地域事業を守るだけでなく今後の成長にも期待できる事案。日本政策金融公庫、浦河商工会議所、北海道事業承継・引継ぎ支援センターの連携支援による成功事例。