事例紹介

家族の原点である知床の温泉ホテルに後継者がいないことを知った鉄道マンが東京から移住して承継した事例

  • 後継者人材バンク

  • 譲渡企業

    [会社名]
    株式会社グリーン温泉
    [所在地]
    斜里郡斜里町
    [業 種]
    宿泊業・公衆浴場業
    [設 立]
    昭和56年(1981年)
    [資本金]
    1,000万円
    [理 由]
    経営者の高齢化、後継者不在

    譲受側

    [譲受人]
    新沼氏
    [理 由]
    自身に深い縁のあった温泉ホテルを引き継ぐため

    事業引継ぎの経緯

    ・グリーン温泉は世界遺産知床の玄関口である斜里町で温泉銭湯とビジネスホテルを営む施設です。元々町内で呉服店を経営していた太田さんが約45年前に温泉の掘削に挑戦したところ、非常に泉質の良いモール泉が湧出し、以来地元の人の憩いの場として、旅人の宿として地域になくてはならない存在となりました。

    ・後継者の新沼さんは都内で電車の運転士として35年の経験を持つベテラン鉄道マンでした。学生時代には民宿のヘルパーとして斜里町でアルバイトをしており、当時からグリーン温泉にはよく入浴に来ていました。また、同じく町内で民宿のヘルパーをしていた奥さんと結婚することになった時には結婚記念パーティーをグリーン温泉で開くなど、まさにグリーン温泉は家族の原点とも言える場所でした。

    ・そんなグリーン温泉が後継者を探していると知った新沼さんはすぐに承継に手を挙げ、家族で移住して当社を承継したいと申し出ました。

    ・大きい施設で駐車場の土地も広かったことから、譲渡金額も小さくはありませんでしたが、斜里町商工会とよろず支援拠点が連携して新沼さんの事業計画づくりを支援し、無事に融資を受けて承継が成立しました。