事例紹介

110年以上続く「町のお肉屋さん」を承継、飲食事業など新たな風を入れつつ伝統を守る

  • 親族内承継

  • 【鶴岡精肉店】 ~京極町商工会連携案件~

     鶴岡精肉店は、羊蹄山麓の京極町で1914(大正3)年から110年以上続く「町のお肉屋さん」として親しまれています。個人向け小売りのほか、給食センター、保育園、コンビニエンスストアにも販売しています。また、1994年にお店に隣接している車庫を「焼肉処」として改装しバーベキューの提供を行っています。

     前代表の鶴岡敏美さんは、将来の跡継ぎについて考えていたところ、2018年に長男の美徳さんが警察官を退官、調理士学校で学び、帰省して入社しました。以降は、仕事を手伝いながら経営を学んできました。

     バーベキューの提供を担い飲食事業の強化を図るとともに、商品開発、ネットを活用した広報など、積極的な営業展開を図っていく中で、経営理念を引き継いできました。また、商工会青年部が主催する「後継者育成塾」にも参加、経営、財務、マーケティング等の後継者として必要な知識を習得しながら店の将来の事業計画を策定するなど、承継準備を進めてきました。

     家族で話し合い、2025年には承継したいとの意向を固めたことから、京極町商工会の薦めで当センターに相談しました。

     センターでは、京極町商工会と連携しながら、営業許可の承継手続き、将来の相続も視野に入れた資産の整理・引継ぎ方法などについて助言し、美徳さんの描く将来像を踏まえながら、事業承継計画書策定を支援するとともに、事業譲渡契約書等の作成方法も助言しました。

     2025年3月に事業承継計画書を策定し、計画に沿って準備を進めながら、2026年1月に代表交代、美徳さんが新たな代表に就任しました。

     美徳さんは、飲食事業をさらに展開するとともに、計画的に設備更新を進めながら、110年以上続く老舗のお店を守っていく思いでいます。