事例紹介

地域の生活、観光を支える必要産業のM&Aを商工会が引継ぎ支援

  • M&A

  • 【たたらクリーニング】 ~豊富町商工会連携案件~

     たたらクリーニングは、1973年から「最北の温泉郷」と言われる豊富温泉でクリーニング業を営んできました。地域のクリーニング店であるとともに、豊富温泉のホテル・旅館のリネン類のクリーニングを一手に引き受けており、地域に不可欠なお店です。

     前代表の多々良勝さんは、高齢となり、後継者がいないことから廃業も考えました。しかし、温泉街の宿泊業にとって毎日、リネンクリーニングができなくなると、リネンの在庫を多く抱えることになり、大きな打撃となります。顧客を守るため後継者問題に頭を抱えていました。

     そこで、豊富町商工会に相談したところ、商工会の薦めで2024年9月に商工会連合会開催の個別相談会に参加し、当センターの支援につながりました。

     当センターでは、道北地域を中心にマッチング先を探索、同業者にも打診をしましたが、温泉街の宿泊業への継続したサービスを考慮すると譲り受け先まで行きつきませんでした。

     次に、当センターから豊富町内の同業種はどうかと提案、町内事情に詳しい商工会を通じて声掛けすることとしました。2025年4月に町内の(株)ホワイトクリーニングと相談を開始、センターと商工会が連携して、話し合いの進め方、法的・税的留意点、契約書の作成方法などを助言しました。

     そして、2025年10月に事業譲渡契約書締結。新たな経営体制となり、豊富温泉の宿泊業が安心してクリーニングを依頼できる環境が継続できました。M&Aによる引継ぎができたことで、50年以上続くお店を継続でき、地域の産業を守ることにもなりました。譲り受けた(株)ホワイトクリーニングも、豊富温泉が産出する天然ガス利用によりエネルギー費節減につながる効果も期待できます。